『アルケミスト‐夢を旅した少年』を読んだ僕の感想を紹介をします。
ネタバレはないです。
「アルケミスト」という言葉は日本語では「錬金術師」という意味です。
スピリチュアル小説です。
主人公が旅をする中で、登場人物からアドバイスをもらい、寝ている間に見た「夢」を追っていくストーリーです。
・「人生うまくいっていない」と思う人
・色んな本を試したい人
・自分の感性を鋭くする
・人生を肯定する
スピリチュアル系の本が好きな人にはストライクな本だと思います。
ストーリーはスペイン南部のアンダルシア地方から始まります。
アフリカ大陸に近い場所です。
主人公の羊飼いの少年「サンチャゴ」は夜、寝ている時にみた「夢」に従って旅に出てます。
旅先で出会う人たちの影響を受けながら、人生や運命を考えながら切り開いていきます。
この本は作者パウロ・コエーリョ氏です。
ブラジル人の作家です。
この本はブラジルをはじめ、北米やヨーロッパでベストセラーになった作品です。
この小説の紹介を少し詳しく紹介します。
読むかどうかの参考にして下さい。
『アルケミスト』の内容紹介
『アルケミスト』の作者は「パウロ・コエーリョ」
・ブラジル人の人気作家
・1947年、リオデジャネイロ生まれ
法律学校を中途退学後、世界各地への3年の放浪の旅を経て、流行歌の作曲家になります。
反政府運動の嫌疑で投獄され、出獄後はレコード制作、更なる世界を巡る旅に出た後、作家となります。
『アルケミスト』の初版は1988年
『アルケミスト』の初版は1988年です。
作家としてのパウロ・コエーリョが書いた2作目の小説です。
『アルケミスト』の分量・完読目安時間・読みやすさ
1ページを1分で読んだとして、
196分 = 約3時間半位 の目安です。
一貫して主人公を中心に話が進みます。派生する話はありません。
登場人物も多くないので、読み進めやすかったです。
『アルケミスト』のざっくりしたあらすじ
アンダルシア地方の住む羊飼いの「サンチェゴ」はある夜、夢をみます。
別の夜にもまた同じ夢をみます。
そして2度もみた夢の意味を探すために旅に出ます。
旅先では出会う人たちが夢の意味を少しずつ教えてくれます。
教えてもらうメッセージに、人生を考えるヒントがたくさんちりばめられています。
『アルケミスト』から僕が学んだこと
夜みた夢の意味を考える
この小説は少年が見た夢が元になって展開します。
ストーリーの初期にジプシーの老婆が少年に向かって、
「夢は神のお告げだよ」
と伝えるシーンがあります。
この文を読んで、寝ている間に見る夢は何かのメッセージかもしれないと思うようになりました。
自分の深層心理をあらわしているかもしれないので、もっと夢について考えてみようと思いました。
自分の感性を鋭くする
小説には「前兆」の話がでてきます。
「身の回りに見えることは何かの前兆である」と書かれています。
現代の日本社会においては、進路を決めたり、物事を判断したりするために色んな情報があります。
情報はスマホですぐに調べられるので、自分で考える機会は昔に比べると減っているかもしれません。
でも、人にはもともと「感性」が備わっています。
情報収集はもちろん大事ですが、自分の感性を見直して直感を鍛えていくことも大事だと思い直しました。
人生を肯定する
この本を読んで「自分の人生に起こる全てのことに意味がある」と感じました。
社会に出て辛いことがあったり、裏切られたり、するかもしれません。
そのようなことにも何らかの意味があり、「人生の宝物探し」の過程にすぎないのではないかと思うようになりました。
今が悪い状況だったとしても、次に良い波に乗るためのステップであると、この本から学びました。
『アルケミスト』をぜひ読んでほしい人
・「人生うまくいっていない」と思う人
・色んな本を試したい人
スピリチュアル系の本が好きな人にはストライクな本だと思います。
「自分の人生がうまくいっていない」と思っている人にも、人生を振り返るきっかけになる本になると思います。
主人公が色んな経験をしていく過程を自分の生活にすこしあてはめて、何とか抜け出せる道を探すきっかけをみつけてほしいと思います。
色んな本を読みたい人にも、ぜひおすすめしたい1冊です。
『アルケミスト』のまとめ
この小説は一貫して夢のことや人生のことなど、スピリチュアルなことが書かれています。
スピリチュアルな話に抵抗がある人には厳しいかもしれません。
でも自分の生き方を精神的な面から見直したいと思っている人には、おすすめの小説なのではないかと思ってます。
最後まで読んで下さりありがとうございました。