【本レビュー】『年収300万円の残念な働き方』年収の壁を超える方法

  • 2020年5月26日
  • 2020年7月12日

読書好きのアラフォー会社員「たすく」です。

ビジネス書『年収300万円の残念な働き方‐1万人に会って分かった年収の壁を打ち破る方法』を紹介します。

年収とその年収に求められている仕事の関係を分かりやすく解説している本です。

たすく
裏表紙に書かれている程度の内容紹介と、この本を読んで感じたことを紹介します
・就職活動前の準備をしている人
・自分の年収が気に入らない人
・年収に応じた会社内での役割を知りたい人
・社長や独立を目指す人

・みんな年収相応の働き方をしている
・社会人としての常識
・成功している人の条件

図表が多く読みやすいです。

筆者の鈴木康弘氏は1万人以上の転職希望者に接してこられたそうです。

転職エージェントでの転職希望者との面談、海外語学学校ベンチャーで見た日本人留学生、運営する転職相談のできるバー「とこなつ家」で接したお客さんなど。

バーのカウンター越しで接すると、3分以内に誤差50万円で相手の年収を判断できる位の目利きだそうです。

その人たちを、年収という側面から分析して

「目指したい年収の人たちはこんなレベルで仕事をしているよ」

と解説している本です。

タイトルを見ると、年収が300万円位の人を見下してディスっているようにも見受けられますが、

読んでみると一人前の社会人になりきれていない人へのアドバイスがたくさんあって、

若い人への愛情があふれている

ように感じました。

年収ごとの働き方も書かれているので、会社でマネジメントをしている人にとっては、部下の仕事と対価の目安を把握できる内容になっています。

では、少し詳しく紹介します。

『年収300万円の残念な働き方』の内容紹介

作者は鈴木康弘さん

[作者]鈴木康弘 氏
2004年4月~2006年10月
リクルートエージェントで企業の採用支援と第二新卒の転職を支援を経験
2006年12月~2010年4月
フィージーで語学学校のサポートオフィスMGR兼本社取締役
2010年10月~
転職相談のできるバー「とこなつ家」を運営

 

たすく
転職支援のプロですね!

 

初版は2013年

初版は2013年11月28日。
転職相談のできる「Bar Dining DJ Cafe とこなつ家」を起業されたのが2010年10月なので、開店後1年目でこの本を書かれたようです。

分量・完読目安時間・読みやすさ

220ページ

大きめの文字で書かれています。

3時間位

1ページ読むのに45秒として
220ページ×45秒=9900秒=165分=2時間45分

やさしい

始めから順番に読んだ方が内容は読みやすいですが、気になる部分だけ読んでも分かるようになっています。

1つのトピックを4ページ程度で書かれているので、目次で好きなページに飛んでいくのもアリです。

図解も多く、読み手が理解しやすいように工夫されています。

この本の目次

第1章
3秒で分かる年収が増えない条件

第2章
キャリアコンサルタント視点の年収診断

第3章
年収180万円の残念な働き方
(フリーター・学生のテーマ)

第4章
年収300万円の残念な働き方
(見習い社会人のテーマ)

第5章
年収500万円の残念な働き方
(一人前社会人のテーマ)

第6章
年収800万円の残念な働き方
(一流社会人のテーマ)

第7章
年収1200万円の残念な働き方
(エグゼクティブのテーマ)

『年収300万円の残念な働き方』を読んだきっかけ

数年前に転職を考えてた時、本屋さんで見つけたのがきっかけです。

たすく
転職を考えた時に本屋で見つけました

年収や立場の次のステップに行くためにはどのように仕事をこなせばいいかが具体的に書かれていたので、今後の指針になると思ってそのままレジに持って行って買いました。

結局転職はしませんでしたが、時々この本を見返して自分の仕事レベルを見直しています。

転職の相談をしてくる友達に貸してあげることが多いです。

『年収300万円の残念な働き方』から僕が学んだこと

みんな年収相応の働き方をしている

年収と仕事レベルのことが詳しく書かれています。

周りに年収のことで相談できない場合、他人はどのような働き方をいていくらもらっているのかというのが見えてこない場合があります。

この本では年収に応じた働き方があるというのを具体的に示してくれているので、年収と仕事について改めて見つめ直すことができました。

社会人としての常識

リクルート出身っぽい熱い心が本を通して伝わってきます。

その熱いアドバイスの中に「社会人としてはこんなことをしていくべきだよ」といった常識的なことが書かれています。

「元気に挨拶しよう!」「時間を守ろう!」というすごく初歩的なことから具体例を入れて分かりやすく説明しています。

社会人としての常識を先輩としてのアドバイスするという雰囲気で書かれています。

成功している人の条件

中級社会人、上級エグゼクティブに向けたアドバイスがあります。

「3種類ある独立の形を理解すべし」の項目では独立の3つのスタイルとそれぞれの定義、性質、メリット、デメリットが紹介されています。
「エグゼクティブ社会人、は他の人が解決できない問題を解決することでズバ抜けた収入を稼いでいます」といった、上級者が実践していることが書かれています。

上級者クラスの人を読者として想定されていないと思うのですが、一般社会人の僕には参考になると思って読ませて頂きました。

『年収300万円の残念な働き方』をぜひ読んでほしい人

・就職活動前の準備をしている人
・自分の年収が気に入らない人
・年収ごとの会社内での役割を把握したい人
・社長や独立を目指す人

就活活動をしている人には本当にオススメです。僕も10数年前の就職活動をしていた自分に教えて上げたい本です。

社会の年収の常識はなんとなくイメージができていても、具体的に書かれているものは少ないと思います。

本としてまとまっているので、とても分かりやすいです。

年収面でどこで伸び悩んでいるのかが分かります。全てにあてはまる訳ではもちろんないと思いますが、一定の指針になると思うので、自分の中の課題を見つけるのにとても良いと思います。

「社内であの役職で、どれくらいの年収なのか?」というのはあまり見えない部分もあります。どの立場の人がいくら位もらっているのかを推測するのに向いている本だと思います。

「出世しで社長になってやろう!」「独立してマネジメント層になる」という野心家の人にも、人事面で参考になる本だと思います。一般の会社員がどれくらいの年収でどれくらいの仕事レベルの課題を持っているのか、自分がガツガツ上を目指していると見えない部分があると思います。

人を動かすお金がいくらかかるのかの目安になるのではないかと思います。

『年収300万円の残念な働き方』のまとめ

年収ごとの働き方が分かりやすくまとめられていて、未熟社会人の僕にはとても参考になりました。

社会人としてのマナー、ふるまいといった基本的なことから、中間管理職の心得、独立を目指す時の指針など、年収というレベルで区切った働き方の説明が詳しく分かりやすカかれていて勉強になりました。

気になったらぜひこの本を買って下さい。

最後まで読んで下さりありがとうございました。