【本の感想】『スウ姉さん』は家事・仕事・雑用をこなす人への応援本

  • 2020年5月31日
  • 2020年7月12日

『スウ姉さん』という本を紹介をします。

たすく
裏表紙に書かれている程度の内容紹介と、この本を読んで感じたことを紹介します

アメリカの児童文学作家、エレナ・ホグマン・ポーター氏の本です。

一家の大黒柱として働きづめる主人公のスザナが、家族の雑務をこなす中で

雑用と言えども人のために動けるのは、実は素晴らしいことだ!

と気づいていく内容です。

家事や仕事、雑用をきちんとこなしている人が、報われた気持ちになれる本です。

・毎日が家事ばかりでつらい主婦
・家族の介護を頑張っている人
・仕事で雑用ばかりおしつけられる社会人
・一家の大黒柱の人
・前向きになれない人
・本で気分転換したい人
・雑用も無駄ではないこと
・人の役に立てる喜び
・常にプラス思考でいること
たすく
プラス思考をするためのヒントがつまった本だと思いました

『スウ姉さん』の内容紹介

作者はエレナ・ポーター

[作者]エレナ・ホグマン・ポーター

・アメリカの児童文学作家
・1868年生まれ

この作家の最も有名な本は『少女パレアナ』です。

パレアナは「愛少女ポリアンナ物語」というタイトルで1986年にテレビアニメで放送されていたので、知っている人が多いかもしれません。

『スウ姉さん』の初版は1920年

今からちょうど100年位前に出版された本です。

100年も前に書かれたものなので時代背景はかなり違います。

時代は変わっても「人の気持ちの持ち方」は変わらないので、僕は読んで勉強になりました。

『スウ姉さん』の日本語訳をした村岡花子さんは、2014年上半期のNHKの朝ドラ「花子とアン」で主人公のモデルになった人です。

『スウ姉さん』の分量・完読目安時間・読みやすさ

手元に持っている角川書店の本で分量を伝えます。

合計 285ページ

文庫本です。

4時間45分位

1ページを1分(60秒)で読んだとして、

285ページ×1分=約285分=約4時間45分

普通

一貫して主人公が中心となって話が進みます。
登場人物もそれほど多くなく、派生する話も少ないので読み進めやすかったです。

ただ、カタカナの名前になじみを持てない人には少し難しいかもしれません。

アメリカの地名になじみがあると読みやすいです。

『スウ姉さん』のざっくりしたあらすじ

母が亡くなってから父、弟、妹の面倒の一切をみている長女の「スウ姉さん」が主人公のストーリーです。

ボストンで裕福な暮らしをしていた一家ですが、父親の経営する銀行が破産したのをきっかけに、様々な問題が出てきます。

家族の中であてにできる人もいない中、家事から破産手続きまで全てを背負った「スウ姉さん」が行動力とプラス思考で一家の難局を切り抜ける内容です。

・父親の介護
・恋人との意外な展開
・一家のために働きつめる生活
・音楽家

いろんな要素が出てきて、楽しんで読み進められました。

『スウ姉さん』を読んだきっかけ

友達がこの作者の別の作品『少女パレアナ』をすすめてくれました。

彼は辛い時には『パレアナ』を読んで乗り越えているとのことで、僕も早速読んでみました。

格闘技をしている硬派な友人だったので、彼の意外な一面を知りました。

薦められて読んでみると、とてもおもしろかったです。

近いうちにこのブログでも紹介します。

おもしろかったので、同じ作者の小説を読んでみたくなってこの『スウ姉さん』を読んでみました。

『スウ姉さん』から僕が学んだこと

雑用と言えども人の役には立っている

人によって雑用のとらえ方は違います。

「雑用は必要のない用事で、意味はないもの」という考えの人もいます。

でも、道端の草刈りを誰かがしてくれないと雑草が生い茂って通る人の邪魔になります。

家においては誰かが家事をしないと家の中は回りません。

会社でも誰かが雑務をしないと運営できません。

無駄な用事ってないように思います。

この本を通して「雑用というものはない」ということを改めて把握することができました。

この本の口コミでこのようなことを書いている人がいました。

口コミ「家事は女性がやるものという固定観念の上に書かれているのが許せない」

主人公が家事の全てを背負うので、読み方によってはそう思う人もいるかもしれません。

でも、僕がこの本から受け取った印象は、

「どんな用事でも人から必要とされることほど有意義なことはない」

というものでした。

この本で出てくる雑用の具体例が家事であっただけで、会社での雑用、学校での雑用など、雑用と一言でくくられている仕事はたくさんあります。

雑用と言われるものでも、人の役に立っているというのを改めて感じました。

人の役に立てる喜び

雑用を雑用と思ってこなしていくと、本当に意義のない雑用になってしまします。

でも、自分の中で気持ちを込めて、感謝の気持ちでやっていくと雑用から「人助けの用事」にかわっていくのをこの本を通して学びました。

人として生きるために必要な気持ちの持ち方だと思います。

たすく
いつもこの気持ちを持てていれば良いですが、なかなか未熟な僕には難しいです・・・

常にプラス思考でいること

「何をするにも気持ちの持ち方が大事」というのが分かります。

プラス思考でいることの大事さとも言えます。

スウ姉さんも当初はなかなか物事をプラスには考えていませんでした。

でも物語の登場人物から影響を受け、気持ちを切り替えていけるようになっていました。

僕は本の中で「スウ姉さん」にアドバイスをくれた2人の人の言葉が特に好きです。

『スウ姉さん』をぜひ読んでほしい人

・毎日が家事ばかりでつらい主婦
・家族の介護を頑張っている人
・仕事で雑用ばかりおしつけられる社会人
・一家の大黒柱の人
・前向きになれない人
・本で気分転換したい人

今の生活が報われていないとモヤモヤした気持ちの人に、この本を読んで気分転換をしてほしいと思います。

家事ばかりしていて自分の時間を持てない人、仕事で働く意味を見出せない人にとって、気持ちの持ち方を変えられる本だと思います。

物語と時代背景は違いますが、令和の日本でもとても参考になります。

『スウ姉さん』のまとめ

主人公のスウ姉さんを通して、大きく気分転換ができると思います。

今の仕事に意味を見いだせない人、家事ばかりで疲れている人にとって参考になる1冊だと思います。

舞台が100年前のアメリカなので、現実を少し離れたところから読むことができると思います。

気になったらぜひこの本を読んで下さい。

本を通して一緒に新しい世界を知っていきましょう!!

最後まで読んで下さりありがとうございました。

広告