アメリカが舞台のビジネス小説『ケインとアベル』の紹介をします。
一言でいうと
「人生を生き抜く強さを教えてくれる本」
でした。
主人公のたくましい生き方がかっこいいです。
ビジネスについて教えてくれる小説はたくさんありますが、この本の主な舞台はアメリカですが東欧からアメリカに移民として移り住むなど舞台が大きく移っていきます。
・世界観の大きさ
・展開のおもしろさ
がおもしろく、一気に読み進められました。
それでは本の簡単な紹介をします。ネタバレはないです。
『ケインとアベル』の内容紹介
『ケインとアベル』作者はジェフリーアーチャー
・イギリスの政治家、小説家
・1940年生まれ
議員をしたり、株で大損したり、波乱万丈な人生を送っていらっしゃる方です。
『ケインとアベル』の分量・完読目安時間・読みやすさ
・上巻 386ページ
・下巻 353ページ
合計 729ページ
上下巻を合わせた厚みは3センチ程度
それなりに厚いです。
小さめ字で書かれています。
内容も少し複雑で読み進めるために僕は頭の整理が必要でした。
1ページを1分20秒で読むとなると
729ページ × 1.333分 =約970分 = 約16時間。
・状況の読み込みに時間がかかる
読み進めるのに手こずるかもしれないです。
『ケインとアベル』を友達に薦めた時の印象
この本が好きすぎて今まで何人もの人に読むように勧めています。
・本が苦手の人 → 最初の数ページで離脱
という印象です。
小説を読みなれている人には良い分量ですが、初めて長編小説を読む人にはちょっとハードルが高いかもしれません。
読み始めるときっとおもしろいので、
「難しそうな小説」にトライしたい人にとっての最初の1冊には良い
と思います。
「登場人物がカタカナだと難しい・・・」感じる人には厳しいかもしれません。
『ケインとアベル』の初版は1979年
初版は1979年です。
2020年代、令和の現在からすると40年前に発行された本です。
アラフォーの僕が生まれた頃です。
確かに時代は変わっていますが、内容はおもしろくて色あせていないと思います。
『ケインとアベル』を読んだきっかけ
今から10数年前の大学生の時、友人に紹介してもらって初めて読みました。
その友人の好みは「世界の名作」系でした。
僕もこの『ケインとアベル』を読んで外国の小説のおもしろさに気づき、それからはたくさん読むようになりました。
そして最近ブログを始めました。
ブログで本の紹介をしたいと思った時、まっさきにこの大好きな『ケインとアベル』を紹介したいと思って読み返してみました。
何度読んでもおもしろいと感じますし、涙なしでは読み切れない状況になっています。
『ケインとアベル』のざっくりしたあらすじ
小説の裏表紙に書いている程度のあらすじをざっくり書きます。
主人公はタイトルの通りで2人の男性です。
裕福なアメリカ人銀行家
改名前は「ヴワデク」
ポーランド生まれで極貧からたたき上げる人
話の始まりは主人公2人の誕生日である1906年4月18日。
主人公の1人「アベル」はポーランドの片田舎ではじめはみじめな生活をしながらも優秀な頭脳と行動力があります。
第一次世界大戦の戦場となったポーランドの悲惨な状況下で生き抜き、囚われたロシアから逃亡をして移民となってアメリカに行き着きます。
そしてアメリカではビジネスで頭角を現します。
一方、ケインはボストンで銀行を経営している上流階級の家に生まれます。
銀のスプーンを持って生まれたという言葉が当てはまる通り経済的には不自由なく育っていきます。
ケインの立場からはアメリカの銀行家・投資家の姿を伺うことができます。
異なった場所に生まれた2人の人生が同時並行的に進み、やがて密接に繋がっていきます。
『ケインとアベル』から僕が学んだこと
東欧からアメリカに広がる1900年代前半の世界
1900年代前半の第一次世界大戦、大恐慌から第二次世界大戦など、世界史上の出来事がたくさん出てきます。
特にアベルの人生には世界史の教科書に出てくるような大きな節目がたくさんあります。
僕は戦争や紛争は歴史の教科書の暗記項目として把握していました。
でもその背景に、生身の人が実際にたくさん関わっていて、1人1人の人生に影響しているというのを改めて感じさせてもらいました。
起業家精神・ビジネスマインド
アメリカに渡ってからのアベルはビジネスで頭角を現します。
起業家精神、ビジネスマインド、人との付き合い方など、仕事の仕方が参考になります。
銀行家のケインを通して融資や投資の話も出てきます。
作者のジェフリー・アーチャー自身が波乱万丈な人生を送っているからか、物語も波乱万丈な展開でした。
そして、アメリカに置ける投資家の存在も改めて感じることができました。
ニュースでウォールストリートの投資家の話を時々聞きますが、その中にいるプレーヤーの内側を覗けた気がします。
逆境にも負けない精神力
主人公の1人「アベル」は、どんな状況でも生き抜いていきます。
ポーランドとロシアで囚われ身となったり、ビジネスで順調に行かないかったりします。
その中を強い精神力で切り開いていく姿を見ていると、自分も頑張っていかないといけないなという思いにさせてもらいました。
『ケインとアベル』をぜひ読んでほしい人
・ビジネスをしたい人
・苦しくて精神的にめげそうな人
・本から刺激を欲しい人
ビジネスの世界を肌で感じることができる内容なので、企業小説として読み応えが抜群です。
日本の小説と違い、世界規模で展開が書かれているので、大きな視野で物事を見られるようになると思います。
そして、今、うまく行っていない人にもオススメです。
主人公は戦争で死に直面する場面が何度もありますが、すり抜けて生き抜いています。
そんな様子を見ると自分も頑張ろうという思いが持てるように思います。
本好きの人には、展開が早くて刺激になる1冊だと思います。
小説の1ページ目の第1行から物語の世界観に引き込まれる書き方をされていて、勢いで最後までいっきに読んでしまいました。
しかも、最後の最後まで考え抜かれていて、要所要所でグッと感情をゆさぶられるポイントがあります。
『ケインとアベル』のレビューまとめ
はじめの1行目から没頭し、最後まで一気に読んでしまえる本でした。
しかも何度か感情がゆさぶられました。
仕事、そして人生を振り返るきっかけになった本です。
景気の浮き沈みは繰り返します。
もちろんあらわれ方は変わってきます。最近ではリーマンショックやコロナによる経済への影響などがあります。
何があっても生き抜く力を、この本からもらえると思います。
このページを読んでおもしろいと思われたら『ケインとアベル』を読んでみて下さい。
『ケインとアベル』はビデオ化されています。
DVDで販売されています。
このDVDは残念ながら日本語の字幕も吹き替えもありませんが、興味があればぜひ見て下さい。